writer ネウボラ専門家 五嶋耀祥(NPO北海道ネウボラ名誉顧問)
日本に広がり始めたフィンランドのネウボラ
この数年で妊娠・出産した人たちは聞いたことがある人が増えてきているかも知れません。
「ネウボラ」という言葉を聞いたことがありますか?
ネウボラとは、フィンランド語で「アドバイスの場」
フィンランド人が妊娠したらいく場所、妊娠期からの切れ目のない支援の施設であり仕組みのことを言います。
子育て福祉として全国民が無料で使える仕組みです。
こどもを中心に据えた家族支援であり、相談の場であり、情報提供の場でもある。寄り添う伴走型支援、それがフィンランドにおけるネウボラの本来の機能であると言えます。
フィンランドは教育大国としても知られており、合理的、かつ、予防的支援として非常に効率的で、とても奥深い仕組みであることが特徴です。
2014〜2015年くらいから、行政の事業モデルとしての日本版ネウボラができ始め、2017年に各自治体に設置努力義務が課せられ2020年には概ね完了したとされている子育て支援制度が日本版ネウボラ、子育て世代包括支援センターと行政的に呼ばれているものです。
東京では、世田谷区や渋谷区が積極的に「ネウボラ」の言葉を使ったサービスや行政課を設けるなどしており、もう、その言葉を当たり前に使っている地域の子育て世帯の人も増えてきています。
フィンランドでは、その場ですぐに無料で妊娠検査ができる。その場ですぐに行政手続きである母子手帳も発行される。そんなワンストップの切れ目のない仕組みがフィンランドのネウボラです。
日本では、妊娠したかも!?と思ったら、まずどうしていいのかすらわかりません。
妊娠検査薬がどこに売っているのか、など、自分で調べてから買いに行かなければ手に入らないものです。
日本ではまだまだそこまでの妊娠期から切れ目のないワンストップの仕組みになっているわけではなく、各自治体の裁量に委ねられているため、行政ごとのそのサービスの内容や情報に格差がある現実が現在2023年春の現状です。
こどもがまんなかとは?!その意味
そのフィンランドのネウボラだけにとどまらない、フィンランドのこどもを大切にする文化や、そのための家族の支援制度などが、どんどん日本の新しいモデルとして男女の平等、父親の育児休暇、所得制限なし、保育全入などの新しい福祉の目線が取り入れられ始めてきている状況の中、立ち上げされることになったのがこども家庭庁、最近、新聞やニュース、雑誌やネット記事やハッシュタグで見かけるようになってきた「こどもがまんなか」のキーワードはフィンランドのネウボラから派生したものです。
それでは、「こどもがまんなか」その意味についてになりますが、それは、「こどもの人権」のことです。
日本では、人権という言葉すらあまり浸透しておらず、憲法に基本的人権について書いてあるということほどの認識でしかありませんが、私たち自身も持ち合わせているし、尊重されるべき大切な概念のことです。
こどもの人権とは、そんな大切な人権の中でも「こども」を最優先に考えましょうということ。一番それを忘れてはならない、そのための「こどもがまんなか」というキーワードになります。
もっとネウボラのことを知りたい!そんな人には
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